ConoHa WINGを調べていて「いまいちよくわからない」「スペックとか書いてあるけど想像がつかない」とさらに謎が深まっていませんか?
実際私もレンタルサーバーを調べるとわからないことが多く、1つ調べたら2つ謎が生まれるような鼠算的な現象を体験したことがあります。
しかし、レンタルサーバーに共通する項目を理解しておくことで、ConoHa WINGも紐解くことができます。
- ConoHa WINGを検討している方
- レンタルサーバーについて知りたい方
- どこを見て決めたら良いかわからない方
今回はConoHa WINGについて、重要な項目を厳選して解説して行こうと思います。
この項目に関しては、ConoHa WINGだけでなく、他のレンタルサーバーにも共通するので、理解しておけば他のレンタルサーバーとの比較もできるようになります。
- 料金 (月額料金)
- 容量 (サイトの大きさ)
- 独自SSL (セキュリティ関係)
- MySQL (ワードプレスが利用できるか)
- 独自ドメイン (URLを独自のものにできるか)
- マルチドメイン (サイトを複数運営できるか)
- 転送量 (大量アクセスへの耐久性)
- 自動バックアップ (サイトデータの保全性)
- 無料お試し期間 (自分で体験ができるか)
- 評判 (利用者の評判)
どのレンタルサーバーにも共通している部分です。
皆さんの中にも「どのくらいのサイトなら運営できるのか?」「何個くらいサイトを運営できるのか?」などの疑問を抱えている方がいらっしゃると思いますが、非常に簡単です。
私もよくわからない言葉が多かったですが、わかってしまえばこちらのものです。
項目の中に自分の気になるところがあればそこだけでもご覧いただきたいと考えています。
レンタルサーバーに共通の部分を理解した上で、自分の重要視する部分を埋めればレンタルサーバー選びは非常に楽になります。
極力専門用語などは使わずに解説するので、初心者の方でもわかると思います。
それでは見ていきましょう!
目次
ConoHa WINGとは
テレビCMで有名な「GMOインターネット株式会社」が提供するレンタルサーバーです。
ちなみにこのGMOインターネット株式会社は他にもドメイン取得サービスである「お名前.com」も運営しています。
ドメイン名登録事業、レンタルサーバー業界において最大手と言われる企業です。
そんなGMOインターネットが提供している「ConoHa WING」ですが、実は 同じGMOインターネットが提供している「お名前.com」というレンタルサーバーがありますが、あまり評判は良くありません。
ConoHa WINGの評判は打って変わって非常に良いので、その点は安心です。
ConoHa WINGの料金
料金プランは2種類の形態があり、1種類3プランずつあります。
月額で利用していく 月額制 と、1時間毎に料金が加算されていく 時間課金制 の2種類です。
月額制は普通にサーバーを利用したい方、時間課金制は断続的にサーバーを利用したい方に向いています。
私は時間課金制について詳しく解説しているサイトを見つけられなかったので、イメーシしやすいように解説していこうと思います。
月額制
まずは他のレンタルサーバーと同じ月額制です。契約期間が長くなる毎に割引が適用されていきます。
契約期間 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
3ヶ月 | 1,210円 | 2,530円 | 5,060円 |
6ヶ月 | 1,100円 | 2,365円 | 4,730円 |
12ヶ月 | 891円 | 1,931円 | 3,861円 |
24ヶ月 | 842円 | 1,832円 | 3,663円 |
36ヶ月 | 660円 | 1,733円 | 3,465円 |
公式ホームページでもオススメされているように、「ベーシック」プランが割引率も高くお得です。
個人利用で1,000円以上となると私はオススメしません。
1000円以上になるとかなりのスペックを誇りますが、使わない機能などが増えて、持て余してしまいます。
なので、理由がない限りは高くても月額1,000円以内に収めた方が良いです。
個人で利用する方はConoHa WINGの「ベーシック」プランでスペック的にも問題ないです。
時間課金制
もう1種類は時間課金制です。1時間利用する毎に料金が加算されていく仕組みです。
時間 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
1時間 | 2.2円(1ヶ月最大1,320円) | 4.4円(1ヶ月最大2,640円) | 8.8円(1ヶ月最大5,280円) |
時間課金制の注意点としてサーバーを停止しただけでは利用時間に含まれます。
サーバーを削除して新たなサーバーを立ち上げるまでが無課金期間ということになりますので、1ヶ月フルでサイトを運営していくのであれば時間課金ではなく、月額制にした方が良いです。
逆に断続的にサーバーを利用したい方には時間課金制にした方が良いですが、サーバーを削除するなどの手間はかかってしまいます。
時間課金制は月何時間サーバーを利用したら月額料金を超えてしまうのでしょうか?
単純に「月額制÷時間課金制=時間」で割り出せるので、それぞれのプラン毎に計算してみます。
1ヶ月に()内以上サーバーを利用するなら月額制プランの方がお得です。
契約期間 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
3ヶ月 | 550時間(約23日分) | 575時間(約24日分) | 575時間(約24日分) |
6ヶ月 | 500時間(約20日分) | 537.5時間(約22日分) | 537.5時間(約22日分) |
12ヶ月 | 405時間(約16日分) | 438.8時間(約18日分) | 438.7時間(約18日分) |
24ヶ月 | 382.7時間(約15日分) | 416.3時間(約17日分) | 416.2時間(約17日分) |
36ヶ月 | 300時間(約12日分) | 393.8時間(約16日分) | 393.7時間(約16日分) |
日数でもイメージが湧きづらいかもしれないので、1日平均も表に出してみます。(私が書いていてイメージしづらかったです)
1ヶ月30日で計算しています。
契約期間 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
3ヶ月(1ヶ月1日平均) | 約18時間 | 約19時間 | 約18時間 |
6ヶ月(1ヶ月1日平均) | 約16時間 | 約17時間 | 約17時間 |
12ヶ月(1ヶ月1日平均) | 約13時間 | 約14時間 | 約14時間 |
24ヶ月(1ヶ月1日平均) | 約12時間 | 約13時間 | 約13時間 |
36ヶ月(1ヶ月1日平均) | 約10時間 | 約13時間 | 約13時間 |
上記の表を参考に自分がどれだけ利用するかによって、「月額制」か「時間課金制」かを選びましょう。
- ブログや常時公開するサイトを予定している方→「月額制」
- テスト用や練習で使いたい時だけ利用したい方→「時間課金制」
月額制も時間課金制も全プラン初期費用無料なので、お得感はありますね。
さらに月の途中で契約した場合、その月は無料で利用できるので、月初に契約すればかなりお得です。
もし私が契約するなら月初1択ですが、レンタルサーバーを初めて利用する方で「今日は20日なんだけど・・・」という状況なら、その日に契約すると思います。「善は急げ」というやつですね。
すでにレンタルサーバーを利用している場合は急ぐ必要はないので、月初まで待ちます。
通常プランもスペックと料金を見てみると、そこまで高いわけではないので無理してケチる必要もありません。
ConoHa WINGのスペック
こちらではConoHa WINGのみならず他のレンタルサーバーでも記載のある重要な項目の解説をしていきます。
全部見るに越したことはないですが、気になるところだけでも大丈夫です。 どんな方に見てもらいたいかは()内に記載します。
- 容量(どのくらいのサイトを運営できるの?)
- 独自SSL(サイトのセキュリティとかよくわからない)
- MySQL(ワードプレスって使えるの?)
- 独自ドメイン(Googleとかの検索結果に表示したい)
- マルチドメイン(何個までサイトを持てるの?)
- 転送量(どのくらいのアクセスまで耐えらるの?)
- 自動バックアップ(データがなくなったりしたら困る)
- 無料お試し期間(1回自分で使ってみたい)
気になる項目はありましたか?
私がレンタルサーバーを調べていく中で、この8項目は外せないです。サイトの運営上確実に通る道なので、知っておいて損はありません。
特にブログをやってみたい方は「容量」アフィリエイトもしたい方は「独自ドメイン」「転送量」辺りは抑えておきたいポイントです。
ポートフォリオなど通常のサイトを運営したい方は「独自SSL」Googleなどの検索結果にも表示させたい方は「独自ドメイン」もチェックです。
ブログでもポートフォリオでもワードプレスを利用予定なら「MySQL」は外せません。
こういった具合にそれぞれの利用目的によって重点を置くポイントは変わってきます。 読んでみて「自分に合っているかどうか」判断材料にしましょう。
ざっくり料金を含めた全体を表にしてみます。(料金は36ヶ月契約の場合です)
項目 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 660円 | 1,733円 | 3,465円 |
容量 | 300GB | 400GB | 500GB |
独自SSL | 無料 | 無料 | 無料 |
MySQL | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
独自ドメイン | 2つまで無料 | 2つまで無料 | 2つまで無料 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
転送量 | 27TB/月 | 36TB/月 | 45TB/月 |
自動バックアップ | 無料 | 無料 | 無料 |
無料お試し期間 | なし | なし | なし |
ではそれぞれ掘り下げていきます。
容量
サイトの大きさに関わる項目です。
容量は例えるなら「コップ」です。注がれるものは文字や画像、動画などのデータが注がれていきます。
コップがいっぱいになると溢れてそれ以上注ぐことができませんね。
レンタルサーバーも同様で、容量を超えたデータ、或いは超えそうなデータはサイトが重くなったり表示されないなどの不具合に繋がります。
容量に余裕を持つことで、そういった不具合を回避することができます。
項目 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 660円 | 1,733円 | 3,465円 |
容量 | 300GB | 400GB | 500GB |
ConoHa WINGは最低でも300GBの容量があります。
容量についてはイメージがしづらいところですが、まずは容量の単位を理解しておくと便利です。
「スマホでもギガって聞くけどよくわからない」「なんとなく知ってるけど自信はない」と思う方もいると思います。
私もレンタルサーバーを調べるまでは「なんとなく知っている」だけで、数字を言われてもイメージができなかったです。
しかし、容量の単位を知っていればイメージがつきやすくなります。
- 1B=半角1文字分
- 1KB=1024B(上のコップの画像で199KB)
- 1MB=1024KB(上のコップの画像5枚くらい)
- 1GB=1024MB(この記事×90くらい)
- 1TB=1024GB(この記事×92,160くらい)
全てが1024を皮切りに単位が上がるのでわかりやすいです。
()内はイメージしやすいように私のブログを参考にざっくりと例を書いています。
画像や動画は個々でサイズが違うので、一概には言えませんが当記事ではフリー素材をメインにしていますので、大体これくらいを目安で良いと思います。
当記事くらいであれば10MBくらいの容量だと思います。
1記事10MBと仮定してConoHa WINGの容量ではどれくらい記事を書けるのかも表にまとめてみます。
項目 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
10MBの記事数 | 30,720記事 | 40,960記事 | 51,200記事 |
とんでもない数の記事を書けることがお分かり頂けたと思います。
「自分は普通のサイトを運営したいから、ブログで例えられてもわからない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的なサイトの容量は3MB程度とも言われています。
ブログの記事よりも容量は少ない可能性が高いです。
特にブログでは画像が多くなる傾向があるので余計ですね。
容量の詳しい解説はこちら
独自SSL
サイトのセキュリティに関する項目です。
「サイトのセキュリティはよくわからない」「セキュリティって言われてもピンとこない」と思う方もいらっしゃるでしょうが、大丈夫です!
私もチンプンカンプンの状態でしたが、深掘りしなければ非常に簡単です。
- サイトのデータを暗号化してくれるシステム
- 訪問者のデータも暗号化される
- 悪質なユーザーに情報を盗られても暗号化されているので安心
- サイトのドメインに対して適用されるため、「独自SSL」と呼ばれる
ConoHa WINGでは無料で独自SSLが利用できるので、心配ありません。
他に共有SSLもありますが、詳しい解説はこちら
MySQL
データベースに関する項目です。
ConoHa WINGではどのプランでも無制限に利用できるので、気にしなくても大丈夫です。
マルチドメインも無制限なので、メリットとしては無制限にサイトを持つことができます。
数を気にせずにサイトの運営に集中することができますね。
MySQLの詳しい解説はこちら
独自ドメイン
サイトのURLに関係する項目です。
ConoHa WINGでは2つまで独自ドメインを無料で利用できます。
2つまで取得した後で、他のドメイン取得サービスから安く仕入れることもできるので、心配はいりません。
ドメインには「独自」と「共用」がありますが、どちらを選んだ方が良いのかは目的によって違います。
本格的にサイトを運営したい方は「独自ドメイン」が良いですが、趣味やテスト的にやってみたい方は「共用ドメイン」で事足ります。
稼ぎたい方は独自ドメインの方が検索に引っ掛かり安いので良いです。
私は稼ぎたかったので独自ドメイン一択でした。
ドメインの詳しい解説はこちら
マルチドメイン
利用できるドメインの数です。
持てるサイトの数とイコールでもあります。
ConoHa WINGでは無制限なので、心配する必要はありません。
1つのサイトを運営していきたい方には、無用の長物のように感じるかもしれません。
しかし私は、「大は小を兼ねる」が当てはまると考えています。
使わなければ使わないで良いですし、ふとした時に簡単にサイトを開設することができるので、非常に楽です。
転送量
大量アクセスへの耐久度です。
例えば見られているページが10MBなら1アクセス10MBの転送量ということになります。
ConoHa WINGの転送量は非常に多いので、大量アクセスにも耐性が高いです。
項目 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 660円 | 1,733円 | 3,465円 |
転送量 | 27TB/月 | 36TB/月 | 45TB/月 |
イメージがしづらいですね〜。
27TBってどのくらいなんだろうと思いますよね?
単純に、月間PVで考えてみます。
10MBのページを例にします。
項目 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 660円 | 1,733円 | 3,465円 |
転送量 | 約280万アクセス/月 | 約370万アクセス/月 | 約470万アクセス/月 |
かなりの耐久性を持っていますね。
第一形態フリーザの戦闘力を遥かに上回っています。
しかし、始めたての場合はPVを増えすことは極めて難しいです。
私のブログもほとんど見られていないので、非常に厳しい世界だなと痛感しています。
ConoHa WINGの転送量はかなり多いので、どのプランでも気にしなくて大丈夫です。
自動バックアップ
保全性を高める項目です。
ConoHa WINGでは全プラン無料なので、心配する必要はありません。
契約したら勝手に付いてくるので、何かをする必要もありません。
万が一サイトに重大なトラブルが起こった時に、バックアップがあれば元の状態に戻せるので心強いです。
普段気にしないところなので、存在感は少ないかもしれませんが、縁の下の力持ちです。
私も普段は気にしない項目ですが、何が起きるかわからないので、あるに越したことはありません。
何もしなくてもバックアップされるので、ありがたいですね。
無料お試し期間
非常に残念な項目です。
ConoHa WINGでは無料お試し期間がありません。
契約して不満があっても飲み込まなければいけません。
無料お試し期間は割とポピュラーなので、少しマイナスポイントではあります。
体験する機会がないにも関わらず、ここまでの知名度を誇っているのはサービスが良いからでしょう。
一応契約した月は無料になるので、ある意味お試し期間が最大31日ということになります。
私はエックスサーバーを利用していますが、同じようなスペックでお試し期間がありました。
個人的な考えですが、ConoHa WINGやエックスサーバーくらいのスペックになると、失敗することの方が少ないです。
少なくとも致命的なトラブルとは程遠くなります。
月初に契約すればその月分は無料で利用ができるので、お得感はありますね。
ConoHa WINGの評判
お試しができないので、利用者の評判を見てみた方が良いです。
参考になりそうな口コミを抜粋してみます。
良い意見
- 安価で速度が速く、サポートの対応も早い
- 月初に契約すればその月は無料というサービスは珍しくて良い
- 管理画面が見やすい
悪い意見
- 無料ブログと比べると難しく感じる
- 電話サポートが繋がらない
- サポートにメールしても返信が遅い
といった形です。
良い意見はスペックや画面、料金面など具体的でわかりやすいものが多く、問題なく利用できていることがわかります。
悪い意見では、サポートに対しての不満が多かったですね。(どのレンタルサーバーでも大体あります)
私はエックスサーバーを利用して約3ヶ月ですが、一度もサポートを利用する機会がありません。
何かこだわりがある場合は利用するのかもしれませんが、普通に運営していく分には機会はないと思います。
幸いConoHa WINGは有名なので、何かわからないことは検索すれば大体出てくるので、サポートを利用して不満があれば自力でやる方が良いかもしれませんね。
まとめ
「ConoHa WING」はかなり評判がいいレンタルサーバーでした。
速度やスペックに関する不満はあまり聞かれません。
料金については、もっと安いレンタルサーバーはありますが、スペックについての不満は多くなる傾向があります。
料金とスペックが釣り合っているため、評判も良く、ユーザーも多いと感じました。
私も調べていて、悪い意見はあまり見られず、「ほ〜う、珍しいな」と感心してしまいました。
間違いなくオススメできるので、迷う必要はありません。
と言いつつ、私もレンタルサーバーを選ぶとき迷いましたから、仕方ないことです。
じっくりでも良いですから、納得した上で決断しましょう。