「 レンタルサーバーを検索しても専門用語や難しい言葉が多くてよくわからない 」「 何を見たら良いのかわからない 」と足踏みしてしまう方もいると思います。
私自身もワードプレスを利用するにあたってレンタルサーバーを探しましたが、何が良いのかわからず、ふわふわした状態でした。
詳しく解説しているサイトも少ないので、自分で作ろうと思い記事にしました。
目次
レンタルサーバーとは
レンタルサーバーの説明の前にサーバーについて知っておいた方が良いです。
簡単に言うと、 情報やデータを保存しておく共有の場所であります。
みなさんが見ているサイトはサーバーに保管されているデータです!
私たちはデータを受信することで、サイトを見ることができます。
「サイトが重くて中々表示されない」という経験は誰しもあると思います。
「見たいのに遅いな〜」「早く表示されないかな〜」「一回タスク切って試してみよう」などなど。
そういった場合は リクエストが他の端末からも大量に送られて、サーバー側が手一杯になり遅くなっている可能性があります。
タスク切りで解決した場合は端末側が他のサーバーからも受信しているため、受け取る側が手一杯になっている状態です。
話が逸れたので、サーバーの話に戻します。
サーバーを持たずにサイトを作ったとしても、自分の端末にデータはありますが、共有場所であるサーバーにデータがないので、他の端末がアクセスできません。
自分でサーバーを立ち上げたら良いんじゃね?
とお考えになった場合、非常にハードルが高いです。
- 立ち上げるための専門的な知識
- サーバーに関連する機器が必要
- 機器の購入(数万円以上:参考はこちら)
- 維持費やサーバーのメンテナンスが必要
その点レンタルサーバーは、料金を安く抑え、知識も不要、メンテナンスなどの手間もかかりません。
迷っているならすぐにでも利用してみると良いです。
月額100円以下で利用できるものもあり、ハードルは非常に低いです。
レンタルサーバーを選ぶポイント
まずはどんなポイントがあるのか確認しましょう。
- 料金 (サーバーにかかるコスト)
- 容量 (サイトの大きさに関係)
- SSL (セキュリティ)
- MySQL (ワードプレスでは必須)
- 独自ドメイン (検索結果に表示させるには必須)
- マルチドメイン (複数のサイトを運営できるか)
- 転送量 (大量アクセスへの耐久性)
- 自動バックアップ (サイトの保全性)
- 無料お試し期間 (自分で体験できるか)
- 評判 (利用者はどう感じたか)
「見る項目が多すぎない?」「全部見なきゃいけないの?」と億劫に感じた方、大丈夫です!
自分が気になった項目だけ見てもらえれば良いです。
レンタルサーバーを契約する目的は人それぞれなので、目的に合ったレンタルサーバーを見つけるためには、自分に合った項目を見る必要があります。
私がレンタルサーバーを利用してからの経験を元に、「どの目的ならどこを見るべきか」をまとめますので、何を見たら良いかわからない方は参考にしてください。
- 共通 →料金、評判、自動バックアップ、無料お試し期間
- ブログ(趣味) →容量、SSL
- ブログ(アフィリエイト) →容量、SSL、独自ドメイン、転送量
- ホームページ(趣味) →容量、SSL
- ホームページ(ビジネス) →容量、SSL、独自ドメイン、転送量
- 複数サイト(趣味) →容量、SSL、マルチドメイン
- 複数サイト(ビジネス) →容量、SSL、独自ドメイン、マルチドメイン、転送量
- ワードプレスを利用 →MySQL
「ブログのアフィリエイト」を「ワードプレス」で「複数運営」などの場合は、該当する項目全てを見ておきましょう。
例えば「サイトを2個運営するけど、どちらも画像を少し入れるだけだから容量は大丈夫かな」とご自身の考えと織り交ぜながらで大丈夫です。
それでは順番に見ていきましょう!
レンタルサーバーの利用料金
サイトを運営するにあたってのコストです。
私もできるだけお金はかけたくなかった派の人間ですが、産みの痛みとして割り切りました。
今では料金を考えることなく、自分のブログ作成に専念できています。
レンタルサーバーの利用料金はピンキリです。
安いところだと月額99円から利用できるものもあれば、数万円かかるプランも存在します。
個人で利用するなら、月額1000円以下のもので全く問題ありません。
月額料金99円〜1000円程度で考えると良いです。
それでもかなり振り幅がありますが、そこからはスペックとの兼ね合いになります。
- 99円から利用できるものだと、ワードプレスが利用できないなどの制限
- 1000円ともなると個人のサイトやブログなどでは、使いきれないほどのスペック
安いからと契約してしまうと、万が一良くないサービスなら困ってしまいますね。
無料のレンタルサーバーもありますが、できることがかなり限られます。
趣味やテスト用として利用したい方向けです。
高いレンタルサーバーは個人利用には余りあるスペックですが、「大は小を兼ねる」という言葉通りほとんどの事はできます。
色々なことにチャレンジしたい方や、ビジネスで利用する方向けです。
レンタルサーバーのスペック
注目すべきレンタルサーバーのスペックは、8個です。
上記でも書きましたが、全てをチェックしなくても大丈夫です。
項目毎の意味を理解していれば、自分のサイト運営に何が重要なのかがわかります。
- 容量
- SSL
- MySQL
- 独自ドメイン
- マルチドメイン
- 転送量
- 自動バックアップ
- 無料お試し期間
スペックは公式ホームページに記載されていますが、項目は異なります。
今回紹介するスペックは、多くのレンタルサーバーで共通して記載している項目ばかりです。
それだけでも理解すれば、自分がどの項目を重視しているのかわかってきます。
容量
サイトのデータを保存できる容量です。
1GB〜300GB以上までこちらもピンキリです。
ページ数の少ないサイトなら容量は少なくても良いですが、ブログなどの随時ページが増えていくコンテンツを運営したいなら、容量は多い方が良いです。
さらに 画像や動画を多く使用したい方は「容量」は多い方が良いです。
容量の詳しい解説はこちら
SSL
セキュリティに関する項目です。
知識不要で高いセキュリティを保持することができるので、前提として全ての方が導入した方が良いものです。
「共有SSL」と「独自SSL」がありますが、どちらもセキュリティは同じレベルです。
サイト運営目的によって、どちらが良いのか変わります。
- 独自SSL→自身の独自ドメインで利用、SSL証明書により自身のサイトである証明ができる
- 共有SSL→共用ドメインで利用、SSLが適用されたドメインがURLに追加される。SSL証明書には共用ドメイン提供会社が記載される
- 趣味やテスト用のサイト運営を予定している方→無くても良い
- ユーザーやクライアントが出入りする可能性のある方→あった方が良い
SSLの詳しい解説はこちら
MySQL
データベースに関する項目です。
サイトのデータをファイルに詰めて保管してくれます。
サイトは外観に関わるファイルや、サーバーと通信するためのファイルなどから作られています。
自分でサイトを作成することも可能ですが、プログラミングの知識がなければ不可能でしょう。
プログラミングやMySQLの知識も必要ですから、専門的です。
しかしレンタルサーバーであれば、そういった知識なく簡単にサイトを開設できます。
- 自分でMySQLを導入できる方は、外部接続できるのかを確認しておけば大丈夫です。
- ワードプレスを利用する方は、運営したいサイト以上の数必要です。
MySQLの詳しい解説はこちら
独自ドメイン
サイトの住所のようなものです。
URLを見たときに、https://〇〇◯.comのようになっていると思います。
◯の部分に入るのがドメインです。
独自ドメインは、自分で世界に1つだけのドメインを作ることができます。
メリットは、検索に引っ掛かる可能性が高まります。
「共用ドメイン」は、複数のユーザーが同じドメインを使います。
Googleの検索エンジンでは同じドメインのサイトは2つまでしか表示されません。
- 趣味やテスト用などの検索結果に表示されなくても良い方は、利用しなくても大丈夫
- 稼ぎたい方は必須
検索に引っ掛かれば、集客力も上がります。
自分で作ったものが表示されるのは、非常に誇らしいですよ。
ドメインの詳しい解説はこちら
マルチドメイン
ドメインを取得、利用できる数です。
運営できる数にも影響します。
MySQLの数も運営できるサイトの数に影響がありますが、あくまでもワードプレスで運営できる数です。
サイトの住所であるドメインはワードプレスでもサイトの数にも関係しています。
- ワードプレス1つにつきMySQLは1つ。
- ドメインはワードプレスでも、通常のサイトでも1つ。
通常のサイトであれば、MySQLに複数のサイトのデータを入れることはできます。
ですが、1つに複数のサイトデータを入れてしまうと、1つのミスで全てが機能しなくなる可能性があります。
リスク分散を考えると、1サイトで1MySQLというワードプレス方式が安全です。
- 1つだけ運営する方→気にしなくて大丈夫
- 複数運営する方→運営したい数以上
複数運営する予定の方は、必ず確認した方が良いです。
転送量
普段何気なく利用しているサイトでもサーバーからデータを送ってもらわないと、サイト自体表示されません。
- 多くの訪問者を見込める予定の方
- 訪問者が多くなってきて転送量が気になってきた方
- 訪問者が多くなってからサーバーを変えたりするのが面倒な方
上記以外の方はそこまで転送量は気にしなくても大丈夫です。
特に多くの訪問者が目的でないなら、気にせずに自由に選びましょう。
最初の方で説明した仕組みを簡単にすると
- ユーザーの端末からアクセス
- サーバーが端末にデータを送る
- 送られたデータを端末が読み込む
- サイトが表示される
端末からアクセスした時にサーバー側へ端末からデータをリクエストされています。
サーバーはリクエストに応えて、データを端末へ送ります。
例えばサイトが3MBの場合、サーバーに保存されているデータは3MBですから、3MBが端末へ送られているわけです。
1アクセスにつきサイトの容量がかかると考えれば良いです。
大量の訪問者が来た場合に、転送量が少ないと、上限を超えてしまいサイトが表示されなかったり、重くなります。
仮に1日の転送量が10GB、サイトの容量が10MBだとすると1日1024アクセスで上限となります。
レンタルサーバーの特徴として、共用サーバーを採用しているところが多く、複数のユーザーが同じサーバーを利用しています。
自分のサイトの転送量が上限を超えると、他のユーザーの転送量を圧迫するため、他ユーザーにもサイトが重くなるなどの影響を与えてしまいます。
自分だけでなく、他の利用者に迷惑をかけないためにも、転送量は多めのところが良いです。
まとめ
レンタルサーバー選びでは、見れる項目があまりにも多く、専門的な用語が多いので迷ってしまう方が多いと思います。
ですが、 「自分がどんなサイトを運営したいのか?」「どんな目的でレンタルサーバーを利用したいのか?」に焦点を置きましょう。
- 画像や動画などの容量の大きいものを扱う方は「容量」に注意です。
- 訪問者が訪れるサイトを扱う方は「SSL」は利用しましょう。
- ワードプレスを利用したり、自分で「MySQL」ができない方、は「MySQL」の数はチェックしましょう。
- 検索結果に表示させたい方は「独自ドメイン」が利用可能なレンタルサーバーにしましょう。
- 複数運営予定の方は、「マルチドメイン」の数はそれ以上にしましょう。
- 多くの訪問者を集める可能性のある方は「転送量」は多めにしましょう。
自分でサイトを運営してみたいというのは素晴らしいチャレンジです。
私自身もこのブログが初めての試みでしたが、チャレンジしていなかった時のことは想像もできません。
思い立ったら吉日という言葉があるように、ぜひチャレンジしてみてください。
そして、レンタルサーバーに関して全てを知らなくても大丈夫です。
自分に必要な項目だけでも十分です。
気軽にチャレンジをして、インターネットライフを充実させましょう。
他のレンタルサーバーの簡単解説はこちら